導入事例
-
- 社会福祉法人 聖テレジア会 鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院 様
- 医療法人社団永生会 新八千代病院 様
- 独立行政法人国立病院機構 京都医療センター 様
- 茨城県厚生農業協同組合連合会 総合病院 土浦協同病院 様
- 社会福祉法人 大和久福祉会 様
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会松阪総合病院 様
- 医療法人恵松会 河渡病院 様
- 医療法人社団慈優会 九十九里病院 様
- 医療法人見松会 あきやま病院 様
- NTT東日本関東病院 様
- 北水会グループ セントラルキッチン クローバーダイニング(株式会社スイコウアセット)様
- 社会福祉法人 正和会 様
- 社会福祉法人永友会 特別養護老人ホーム鶴亀ながい 様
- 医療法人社団やすらぎ会 神奈川中央病院 様
- 医療法人社団 天紀会 こころのホスピタル町田 様
- 医療法人社団 協栄会 大久保病院 様
- 医療法人社団慈誠会 慈誠会前野病院 様
- 武蔵野赤十字病院 様
- 長崎リハビリテーション病院 様
- ひまわりの丘 様
- 松林ケアセンター 様
- 三芳の森病院 様
- 第一共愛の里 様
医療法人社団永生会 新八千代病院 様
食事が楽しくてリハビリが頑張れると言っていただける食事づくり
おいしく、かつ業務を圧迫せず、質の高い嚥下調整食の提供をするために既製品を活用
施設分類:ケアミックス病院
ベット数:295床
栄養管理科 統括科長 大嶋さん、栄養管理科の皆さん
-
食形態ごとの内訳
コード ‐ 0j・1j・2-1 2-2 3 ‐ ‐ 名称 経管 特オーダー STEP・JUMP 嚥下食Ⅱ 嚥下食Ⅲ 軟菜 常菜 対象人数 76 5 18 18 48 42 -
嚥下調整食を導入する際のポイントや流れ
〈きっかけ〉
Umiosのメディケア食品を知ったきっかけは、摂食嚥下リハビリテーション栄養専門管理栄養士の研修でした。研修会に参加する中で商品への興味はあったものの、なかなか導入の機会がありませんでした。そんな中、2026年6月の診療報酬改定により嚥下調整食の特別食加算が新設されたことを機に、食事内容を本格的に見直すことを決意。Umiosのメディケア食品の導入を決めました。
〈導入前後の変化〉

〈導入のポイント〉
導入にあたっては摂食嚥下部会(医師・歯科医師・ST・看護師・歯科衛生士・ 管理栄養士が参加)にて、多職種で試食を重ねながら合意形成を進めた ことがスムーズな導入につながりました。
-
どんな風に活用しているか
現在、メディケア食品については下記の商品を使用しています。
〈使用している商品〉
・やさしい素材 たんぱく21(魚・肉)
・やさしい素材 とけないゼリー野菜
・やさしい素材 温野菜
・やさしい素材 果物
・やさしいおかず みためがシリーズ
・やさしいおかず 惣菜ムース・ゼリー
・ひとさじのチカラ 惣菜ペースト
〈コード3での活用〉
コード3ではやさしい素材・やさしいおかずを朝・昼・夕の3食全てで使用しています。ポイントは手作りと既製品の上手な使い分けです。
90日サイクル献立の中で「主菜が手作りなら副菜は既製品、副菜が既製品なら主菜は手作り」とし、あえて手作り感も残しつつ、患者様にお食事を楽しく召し上がっていただけるよう工夫しています。
〈コード2‐2での活用〉
加水ゼロ式のペースト食の朝食に、ひとさじのチカラ惣菜ペーストも使用しています。その他、市販のペースト品(他社レトルト品)も使用し、彩りを追加しています。厨房スタッフの中には、フレンチのソースのように美しく盛り付ける方もいらっしゃいます。
また、コード2は20日サイクルの専用献立を作成。おいしく食べられるものだけを厳選したメニュー構成で、量を少なくしながらも栄養価を確保しています。
-
既製品を使うことのメリット
〈厨房にとって〉
・調理時間の大幅な削減が最大のメリットです。
例えば和え物の場合、通常は「切る→加熱→ミキサー」で1食あたり約40分かかっていたところ、既製品を使えばカットして盛り付けるだけなので約30分の削減が実現できています。
・特に朝食や人手が少ない時間帯に大きく貢献しています。コード2・3は調整に特に手間がかかる食形態のため、既製品の高いクオリティをそのまま活かせることで、安定した品質の食事を提供できています。
〈喫食者にとって〉
・物性が安定しているため、安心して召し上がっていただけます。
・たんぱく21シリーズの魚の切り身の形は「魚を食べている」という認識につながり、食事の満足感が高まると思います。
・みためがシリーズは、見た目から食欲を刺激できると考えます。
〈介助者にとって〉
・声掛けがしやすくなりました。「お肉ですよ」と伝えるだけでなく、たんぱく21はチキン・ポーク・ビーフで色も異なるため「今日は鶏肉ですよ」と具体的に伝えられると思います。
-
嚥下調整食特別食加算算定への対応について
(1)加算算定に向け、どのような順番で進めましたか?
加算を算定するにあたり、下記のスケジュールで進めました。
〈コード3〉
2026年4月下旬:
本格的に着手。使用商品・献立の見直し開始
2026年5月:
①管理栄養士・歯科衛生士で相談
↓
②摂食嚥下部会で検討・試食
料理長と相談
↓
③厨房スタッフへ説明
2026年6月1日:
食事内容の変更開始(まず昼食の1食からスタート)
6月中旬:
昼食・夕食の2食で提供開始
2026年6月29日:
3食の加算取得完了
一気に3食整えると厨房への負担が大きいため、昼1食→昼夕2食→3食と
段階的に拡大したことが、現場の混乱を防ぐポイントでした。
〈コード2〉
2年前から加水ゼロ式を採用し安定した運用ができていました。
加算取得にあたり、市販のペーストを利用して彩りを加えることを追加しました。
2026年6月1日より加算を申請しました。
【新しい食種一覧表】
▼一覧表の詳細はこちらよりご確認いただけます。
食種一覧表

(2)他職種との連携はどのように進められましたか?
当院ではもともと、医師・歯科医師・ST・看護師・歯科衛生士・管理栄養士・栄養士が参加する摂食嚥下部会を月1回定期開催しており、食事や摂食嚥下について多職種で話し合う体制が整っていました。この継続的な連携の土台があったことが、今回のスムーズな導入につながりました。
既製品の導入を検討した際には、院内で「今までの手作りの方が良いのでは」という意見も挙がりました。しかし部会での試食会を経て「既製品も意外においしい」との評価があり、多職種の合意を得ることができました。
また特に、歯科衛生士との連携が大きな力になっています。摂食嚥下外来(週2回)で管理栄養士と共に動いており、食事の硬さや物性に関する専門的な意見を日常的にもらえる存在として、献立づくりや商品選定にも活かされています。
(3)加算算定までに苦労した点はありましたか?
最も苦労したのは、準備期間の短さと厨房とのやり取りでした。
診療報酬改定から加算取得まで約2ヶ月という短期間での対応だったため、厨房スタッフへの説明や指示の出し方に難しさを感じる場面もありました。しかし「まずやってみて、やりながら慣れてもらう」というスタンスで進めたことで、現在は厨房スタッフも徐々に理解を深めています。
また、献立作りも日々調整しています。それでも「まずやってみること」が食事の改善には大切だと思っています。
(4)どの学会分類コードで加算を算定していますか?
コード3(嚥下食Ⅲ):2026年6月29日より3食で算定
コード2(嚥下食Ⅱ):2026年6月1日より算定
(5)これから特別食加算算定を検討されている病院様へメッセージ
嚥下調整食を継続して提供するためには、手間も時間も必要です。そのため、特別食加算を算定することは、摂食嚥下障害を有する患者さんへ安心安全でおいしい食事を提供していくためにとても有効です。委託業者さんが入っている場合など環境はさまざまですが、 無理せず特別食加算取得の第一歩を踏み出すためには、既製品をいかに上手く活用できるかがポイントとなります。
3食すべての食形態を揃えなくても、1食からのスタートで十分だと思います。
スモールスタートでも、まずはできるところから始めてみてください。
-
既製品に関する費用について
費用面での考え方は「厨房スタッフの時間をお金に換算すること」です。
例えば和え物1品で約40分かかっていた作業が30分削減できるとすれば、その人件費と既製品のコストを比較したとき、既製品の使用は十分に妥当な選択といえます。
また、栄養管理の面でも既製品は貢献しています。
例えば当院では下記の通り役立っています。
・たんぱく21シリーズはたんぱく質の充足に役立ち、栄養計算がしやすい
・温野菜シリーズを活用することで、算定条件である「常食と同等の栄養価」の確保に寄与
・みためがシリーズ・たんぱく21の魚の形は、常食と同様の見た目に寄与
既製品と手作りを使い分けながら、コード3では1,600kcalを実現しています。常食との栄養価の同等性を保ちながら、見た目・おいしさ・物性の安定を実現するためにも、既製品は効果的な選択と考えます。
2026年8月時点
-
献立例
-
関連商品











